金沢競馬名馬列伝

 金沢競馬に所属した馬からあまたの優駿が生まれました。そんな馬たちを簡単に紹介していきます。

金沢、中央でともに重賞を勝った馬

1:ダンシングファイタ
 金沢出身馬が史上初めて中央の重賞を制したという意味で最高級の賛辞を送りたい。 金沢時代は金沢3歳優駿(サラブレッド3歳優駿の前身)を制したが 4歳、5歳となるにつれて尻すぼみの成績でこれまでかと思ったときに中央に移籍。 第1回中山牝馬ステークスを制したのがこの馬である。 その後もオープン路線でしぶとく活躍した。 ゴーイングスズカの祖母といえば分かる人も多いだろう。 あのオグリキャップが出るまではダンシングキャップの代表産駒といえば彼女だった。

2:ローラーキング
 南関東から金沢に移籍し、白山大賞典、北国王冠、中日杯を勝って中央に移籍した。 中央では重賞を2つ制し、マイル王ニホンピロウイナーをマイルで(マイラーズカップ)、 南関東三冠馬サンオーイをダートで(札幌記念)破ったのは非常に評価できる。 中央の重賞を制した金沢出身馬はこれ以来現れていない。

3:ワカオライデン
 中央時代から名馬テンポイントのおいとして注目され、ニシノライデンの失格による繰り上がりとはいえ、 朝日チャレンジカップを制した。その後足元に不安を持ったため金沢に移籍。金沢で走ったのはわずか3レース だけだったが、金沢最高峰のレース白山大賞典を制した。 白山大賞典優勝後すぐに笠松に移籍し東海菊花賞、名古屋大賞典など東海の主要レースを総なめにした。 種牡馬になってからはライデンリーダー、シンプウライデン、トミケンライデン、ツキノマイヒメ など東海で活躍する産駒を多数輩出し、地方競馬のリーディングサイアーにも輝いている。

4:アラシ
 中央では福島記念と中京記念の2つの重賞を制し、名前のユニークさやメンコ、せんばであることも手伝って 人気を集めた。中央時代にくっけん炎をわずらい荒尾に移籍したが、レースに使えないまま金沢に移籍した。 金沢ではわずか6レースしか走ることはできなかったがスプリングカップを制し中央オープンの実力が 伊達ではないことを示した。97年6月にレース中に競走もできないほどのくっけん炎になり 引退を余儀なくされた。そのアラシですが大阪の山下さんが引き取り、現在は高知で余生を送っているそうです。「アラシの会」ホームページ


金沢生え抜きのスーパーホース

1:ミスタールドルフ
 父シンボリルドルフという血統から中央でデビューする予定だったが、 足元が弱く金沢でデビュー。93年新設された北日本新聞杯を勝ち、 ダービーグランプリ(水沢)を豪快な末脚でコースレコードで 圧勝した金沢史上最強馬。 古馬になってからはもともとの足元の不安に悩まされ、思うような走りを見せることはできなかった がそれでも白山大賞典を制している。現在は金沢大学で乗馬となっている。 金沢大学でミスタールドルフに携わっている人っていませんか?

2:プライムキング
 この馬についてはプライムキング物語 を読んでください。


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